26℃/20℃ 梅雨の晴れ間

サマーセールが始まっているそうだ。

金曜日ということもあり、仕事帰りにぷらりと駅ビルで服飾品を物色しようかと思ったけれど、すぐにやめた。

最近、オンオフ兼用のきれいめコーデや年相応のブランドバッグで頭がいっぱいだったけれど、そんな自分が心底「くだらねえ」と思った。

煌びやかなアパレルショップを目の前にして頭の中で呟いたその「くだらねえ」はいやに強くはっきりと反響して、どう見られるかばかり気にしていた思考から解き放たれたようで、すっきりした。

うん、そう、くだらない。

あれやこれや気にしているその全てが意味も価値もない憂いだ。

そんなことより大切なことがたくさんあるのに、なぜそっちじゃなく

こんなくだらないことにエネルギーを費やしているんだろう。

 

この前、髪が伸びてきた私に「ショートカットの方が似合いそう」と言った方がいた。

私もそう思うしショートの方が好きだ。でも伸ばしている。

それは、近々結婚するものだと思っていて、その時はまとめ髪にしたいからだ。

彼と暮らすためにこっちに引っ越してきたことは伝えていたので、そのまんま上記のように答えた。

すると「どれだけ伸ばすの~(笑)」。確かに。

その一言がずしーんと石のように心の中に落っこちた。

結婚する話はしているしゼクシィも買った。どの程度の式を開くかなんて話もしてる。

でも実際のところプロポーズもまだだし、

彼はサプライズでしたいと言っているけれど婚約指輪を買うお金すらまだ貯まっていないことは明らか。

春先は引っ越してきた理由をよく聞かれたが、彼との結婚を考えている話もそれとなくしてきた。

すると「いつ結婚するの」と聞かれた。そのレベルの話なのか、という。

「まだ決まってません」なんて答えるのは気分が悪い。

焦っているわけでもないはずだけれど、結婚の目途も立っていないのに早まって追いかけてきちゃった重たくて夢見がちな女と見られるのが嫌だ。

少なくとも私は彼に望まれて地元での生活と仕事を捨ててこちらに来たというのに。

なのに目途が立っていないというのも、なんだか中途半端で良くない話だ。

もやもやする。

割り切りたい。

彼に望まれてこっちへ来た。けれど、私自身も望んでいたことでもある。

地元での仕事を辞めることはとてつもなく未練があったけれど

家族のことや収入のこと、20代のうちにもっと何かやってみたかったこと、

もう少しチャレンジしてみたかったこと。

彼と一緒にいれば楽しいし満たされる。だから一緒にいたい。

それももちろんあるけれど、それ以上に、わたしは私自身のキャリアや人生のためにこっちに来た。

なのにこっちへ来てからというもの、話のつじつまを合わせたくて結婚を急いで

世間からの見え方を気にして振る舞いも見た目も着飾ろうとして

しっちゃかめっちゃかだ。

 

周りが「きちんと」している人達ばかりだからか、そういう仕事をしているからか、

両親がお堅いからか、世間体を気にしすぎるからか、

完璧なレールを歩みたくて、はずれてしまったレールを何とか完璧なものに戻そうと必死で、そればっかりにとらわれて視野が狭まっていて、目的がそっちになってしまって

本当に大切な「自分の思うように生きること」「自分で人生を決めていくこと」が頭の中から抜けていたみたいだ。

今夜、映画を見ながら思った。

人生には色々あるものだし、「何か」があったとしてもそれで人生が終わるわけじゃない。

生きていく上で道は何通りもあるし、どうとでも生きていけるはずだ。

キャリアについてはそれこそ凝り固まって考えがちだけれど、

本当に心の底から望むことならば、やってみないとわからない、やらずにあきらめる方が人生への裏切りだ。

もちろん慎重に考えながら行動すべきではあるけれど、慎重になりすぎても困る。

そして何より、自分の人生を愛しながら生きていかねば。

自分の選択した道を、今ここにあるものを大切に愛しながら生きていかねば。

それが自分の人生を歩むということで、何よりの幸せであるはず。

そしてこれからは、スマホの画面や煌びやかなショップや街ゆく人のファッションや持ち物に目を向けるのではなく、自分自身の魂と向き合って対話すべきだ。

自分自身とのコミュニケーションを密に取りながら、自分自身の成長・前進のために尽力していくことが、自分のために生きるということだ。